風邪ひき          

・トップページ
スマホ・携帯の方は
こちらからどうぞ
はじめに
・こんな考え方です
・プロフィール
・ブ ロ グ
治療方法
・四診法について
・鍼灸と手技療法、MT
・適応疾患など
Q & A
・治療時間、料金など
・アクセス、地図
・その他よくある質問
役立ち情報
・体質チェック
・乳幼児の治療
・高齢者の方
そ の 他
・リ ン ク
・サイトマップ
「カゼをひいている時は鍼を打ってはいけない」という言葉を聞くことがあります。かといえば「カゼを引いてても鍼を打てばよく治る」ということを鍼灸師以外の人からも聞くこともあります。

要するにこれはカゼに鍼は効く時もあり、効かない時悪化する時もあるということです。本来どんな症状にも当てはまることでカゼに限った話しではありません。なのになぜカゼだけがそういわれるのかといえば、これはどうも術者側に責任がありそうです。肩や背中、腰の凝ったところにただ漫然と刺すだけのような鍼を、カゼをひいている時、または引きかけの時にやってしまうと、状態をこじれさせてしまうことが多々あります。そういう鍼をする者がいるためカゼの時鍼をするなとなったのでしょう。

発熱時に鍼をしてはいけないともいわれます。確かに40度を超えるような高い熱や、カゼに似ていても鍼灸に不適応と見られる病気と思われる時はするべきではありません。
しかしカゼの発熱は鍼によって下げられこともありますし、また上がっている体温をなお上げる施術をして治癒を早めることもあります。

どちらかといえば後者のパターンが多くなります。カゼひきの発熱は人体に入ってきたウイルスのような外敵と戦うための手段で、闇雲に下げていいものではありません。咳や鼻水などが長々続く人は、うまく熱を出せなかったために後で苦労している場合が多いのです。
初診で来られるカゼの患者さんの多くは、投薬などで熱は引いたけど咳や痰、鼻水などが止まらなくて困っているという方です。ひき始めに比べると少し治療には時間がかかりますが、よほどの不摂生をしていない限りは有効な治療法になりえます。
   
カゼの民間療法

巷でよく紹介されるカゼの民間療法は主に三つに分かれます。
1.辛味系ーネギ、ショウが、シナモン、唐辛子など。
2.酸味系ー焼き梅 ミカン(焼きミカンなど) 
3.酒系ー卵酒
それぞれの違う役割を中国医学的な五味の作用から考えみましょう。

1.辛味
身体を温めてうっすらと汗をかかすのが目的なんですね。辛温発汗といわれるやり方で、ひき始めでぶるっと寒気がしてるころならよく効く時があります。ただし首や肩、背中などが張って痛むような症状がある時は、それだけでは不十分かもしれません。「鼻やお尻の穴にネギを細く切って入れる」という方法なら、粘膜からダイレクトに吸収させられるためよく効く気もしますが、私は実行したことがないので何ともいえません。

それぞれのスパイス
・ショウガ
発汗作用は少ないのですが、首から下(お腹)を温めて風邪の症状が中の方(胃腸)へ入って行くのを押さえるので、たいがいの人には使えます。カゼの時はすりおろしたりせずに、かけらのまま20分ほど弱火で(沸騰させずに)煮出してください。

・シナモン
ショウガや砂糖と一緒に紅茶などに入れて、漢方薬の桂枝湯の代わりに使う方法が時々紹介されます。紅茶よりただのお湯、砂糖よりメイプルシロップの方がいいと私は思っています。これは寒気がするのに何もせずじっとしても汗が少しにじんでいるような時に飲みます。のどの渇きが強い場合は甘味は蜂蜜を用い、レモン汁を足します。ショウガはすりおろしたりせずに、かけらのまま20分ほど弱火で(沸騰させずに)煮出してください。軽い吐き気ならば止める効果があります。

ネギ
汗が出ないときに使います。ショウガと一緒が最も無難なペアです。


何にせよこれらを摂った後は、布団に入りうっすら汗をかくのを待ちます。この時よほど身体が冷えている人で無い限りは、電気毛布などは使用しないほうがいいでしょう。自分の体温を反射させて温もることで適度に発汗します。外側から強制的に暖めて、だらだら汗をかいてしまうとこじれてしまう時があります。

唐辛子は温というより熱に属し、体の中の力を外へ外へと出すことによって発汗させるので、お腹が冷えている人などには多く用いないようにしましょう。

2.酸味
酸味は収斂作用があり辛味とは反対の作用になります。

日本のような湿度の高い地域にいて、しかも栄養過多気味の人だとカゼを引いた時の反応も、中国大陸の乾燥地域のそれとは変わってきます。ひき始めから寒気や痛みこわばりではなく、ボゥとした熱感や鼻水、痰に苦しめられることがしばしばあります。このような時は、酸味を主にして辛味を補助に摂ったほうが早く治ります。

・焼き梅
梅干には、寒邪を追い出す効果のある紫蘇の成分も含まれており、日本人がカゼの治療に使ったのは合理的です。また梅干は焼くことで新たな成分が生まれ、これが代謝を良くすることがわかっています。水分を多く一緒にとれば、初期の鼻かぜにには効果があるかもしれません。

・かんきつ類
コタツに入って食べる「いわゆるミカン」は漢方の考えでは鼻水や痰を増やすと言われています。焼いても一緒です。もう少し甘味の少ないかんきつ類(ゆず、スダチなど)を、温めたものと一緒に摂る方がまだ効果があります。またゆずなどの皮(苦味)を少量摂ると、身体の湿を追い出すように働きます。
日本人が冬に鍋料理で用いる、もみじおろしのポン酢しょうゆなどは本当に良く出来た調味料だと思います。身体を温めながら湿を溜めない知恵でもあるのでしょう。

3.酒系
漢方でも薬酒というのがあり、カゼの時の処方もあるにはあるんでしょうが私は勉強不足で知りません。

一般的には卵酒がよく知られるところです。アルコールにより一時的に血行を促進し、卵のたんぱく質による特異動的作用で体温を上げるのが目的でしょう。これは動物性たんぱく質が貴重だったころ、栄養不足でカゼになった人には良かったのかもしれません。今の時代には??という感じなのですがどうでしょうか。

CopyRight c のじり鍼灸指圧院 All Rights Reserved.  
〒569-0036 大阪府高槻市辻子3−29−8